胆道癌
胆道癌は、胆管癌、胆嚢癌、十二指腸乳頭部癌などを含む悪性腫瘍の総称です。 早期には自覚症状に乏しいことが多い一方、黄疸や胆管炎を契機に発見されることがあります。特に肝門部領域胆管癌は、高度な専門知識と手術技術を必要とする難治性疾患の一つです。
当科における胆道癌治療
胆道癌に対する最も重要な根治治療は外科的切除です。当科では、肝門部領域胆管癌、胆嚢癌、遠位胆管癌、十二指腸乳頭部癌などの胆道悪性腫瘍に対し、高度な肝切除や膵頭十二指腸切除術を含む専門的な外科治療を行っています。また、消化器内科、放射線診断科、放射線治療科と密接に連携し、患者さん一人ひとりに最適な集学的治療を提供しています。
当科の特徴
当科では、術前化学療法や胆道ドレナージを組み合わせた集学的治療を積極的に行い、根治切除率の向上に努めています。また、他院で切除困難と判断された症例についても、十分な術前評価を行ったうえで治療の可能性を検討しています。化学療法によって腫瘍縮小が得られた症例では、Conversion surgery(コンバージョン手術)も積極的に行っています。
診療実績
横浜市立大学肝胆膵外科グループでは、1992年以降、胆道癌に対する切除手術を継続して行い、累計切除症例数は1,000例を超えています。2025年には、肝門部領域胆管癌、胆嚢癌、遠位胆管癌、十二指腸乳頭部癌を含め46例の胆道悪性腫瘍切除術を施行しました。肝門部領域胆管癌をはじめとする高難度症例にも積極的に取り組み、良好な治療成績を維持しています。

当科の取り組み
- 消化器内科・放射線科との多診療科連携
- 術前化学療法・術後補助化学療法の積極的導入
- Conversion surgery(初診時切除不能症例)
- 3次元画像を用いた安全な肝門部胆管癌手術